UNEPの Food Waste Factsによると、
①世界中で生産される食料の約1/3が消費されずに消失するか捨てられている。
②豊かな国々で捨てられる食料と、サハラ砂漠以南のアフリカの国々で生産される食料はほぼ同じ。
③食料の消失・廃棄は、水・農地・エネルギー・資本など資源の浪費になるだけでなく、温室効果ガス発生にも寄与している。
などの報告がなされている。
食料の無駄は大問題だと言うことはよく分かるが、なかなかこれを是正するのは大変だろうな、とよく思っている。
自分としてできることは・・・とにかく食べ物を「残さない」ようにしている。
時に外食でこれが大変なことがある。
ある時早稲田の学生街で安いランチの店に入って「メンチカツ定食」を頼んだ。
ところがご飯が丼飯でしかも山盛りなのだ。
もう見ただけで圧倒され、どうやってこんな量食べきれるのだろうとしばらく食べる前に考え込んでしまった。
その時はちょうどある会合に出かける時でそんなにゆっくり食べてもいられなかった。
と言うわけでその食事の目的は「腹ごなし」ではなく、如何に食べきるか・・・であった。
2枚あるメンチカツを食べながら、ご飯の量はそれでも半分強位にしか減らなかった。
味噌汁もなくなり、後は2枚のたくあんで何とかしなければならない。
たくあんもなくなった。
でもご飯はまだなくならない。
時間も経ってきた。
段々あきらめの気持ちがわいてきた。
しかし何とかゴールを達成したい。
その気持ちだけで最後は「ガンバッテ」完食した。
しかしこれは考えてみればおかしな図である。
世界には食べものが足らなくて栄養失調の子供たちが多くいる。
飢餓に苦しむ人々がたくさんいるのに、なんで筆者のような「苦しみ」をしなければならないのか。
経済が下降線で余裕がなくなってきている状況では、「食べ放題」や「山盛り無料」みたいなものに惹かれるのも分からないでもない。
しかし何枚もの皿に沢山盛って、食べきれないで平気で残す人も結構いるのではないかと思う。
こう言うの何とかならんのか・・・。
衣食足りて礼節を知る
と言うが、こと食に関しては「残さないように、無駄にしないように食べる」ことそれ自体が最早富める国に住む者の最低限の礼節にしなければ・・・と思うのは考えすぎであろうか。
てなことを「世界食料デー」にかこつけて思いました。
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