先日ポストした「信教自由:アフガニスタン」のサイド・ムサ氏のその後の動向についてです。
南部バプテスト系キリスト教主義ボイス大学副学長でブロガーとしても著名なデニー・バークDenny Burk氏によると、ニュースソースである「コンパス・デイレクト・ニュース(Compass Direct News) 」の昨年11月16日報道によると、ムサ氏が拘束されたのは昨年5月とのこと。
ムサ氏は獄中での虐待や拷問の様子などを稚拙な英語ながらバラク・オバマ合衆国大統領に手紙(自身が筆記した英語の手紙)を書いて解放を訴えたと言う。
これを受けて欧米諸国はアフガン政府に働きかけたようだが、違う刑務所への移動のような改善は見られたものの、解放には至っていなかった。そしてアメリカ政府が政治的プレッシャーをあきらめかけているような時に、人権監視団体や信教自由監視団体などがマス・メディアにアッピールし始めたようである。
そしてついに先日ポストとした2月17日前後から米国においてもメガ・チャーチ牧師として著名なジョン・パイパー師がオバマ大統領に対してツイッターでムサ氏解放を働きかけるようアッピールし、リック・ウォーレン牧師はメディアがこのことを取り上げないことに抗議したツイッターを発信したとのこと。
このような「ツィッター・キャンペーン」がどこまで功を奏したかまだ不明だが、少なくともムサ氏のアッピールは「世界」に届いていることは間違いないようである。
バーク氏のブログではムサ氏の状況は好転しつつあるが、仮に釈放されたとしても本国に留まることはかなりな危険を伴い外国へ退去することになるのではないか、とのこと。既にムサ氏の家族は国外に退去しているらしい。
現在チュニジアに始まったアラブ革命がエジプトからリビヤへと飛び火しているが、フェイスブックやツィッターなどネットによるオープン・ソーシャル・ネットワーキングがもたらす政治的・社会的影響は大きくなって行きそうである。
それだけに情報内容の理解、適切な判断、ソースの確認などが大切になってくる。
最後になってしまったが、呼びかけに応じて不慣れな英語サイトでの署名に協力して頂いた方にお礼申し上げる。
なお筆者のところには不定期に信教自由問題で苦しむ国々の報告が届く。フォーカスはキリスト者への迫害だが、信教自由の原則は一宗教を利するものではなく、すべての宗教に適用されるべきものである。
ただ20世紀以降世界各地(特にイスラム圏)でのキリスト者に対する宗教迫害はそれまでの19世紀間の迫害全部よりも大きいと言われている。
これからも時々ブログで紹介することがあるかもしれない。
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