しばらく更新が滞っています。
この「大和郷にある教会」ブログにはシリーズものの記事が幾つかありますが、特に「主に神学ブログ」は日本語のものを紹介してきました。
それより前に「英語圏ブログ」シリーズで、おもに聖書学や神学のブログを紹介して来ました。
しかし時代は変化し最近はブログと共に「ポッドキャスト」と云う形でコンテンツをアップするサイトが増えてきました。(音声を扱うプラットフォームはiTunesとか色々ありますが・・・。)
筆者は日本語のものは殆ど知らないのですが、英語のサイトのものはレギュラーに(ダウンロードして)聞いているものが幾つもあります。それらのサイトを幾つか紹介してみようと思います。
最初に紹介するのは略称LSEと呼ばれる英国の学校です。
London School of Economics and Political Science
(ロンドン・スクール・オブ・エコノミックス・アンド・ポリティカル・サイエンス)
とにかく収蔵ファイル数が多いです。
トピックは社会科学系ですが、時事的な話題も旺盛にカバーしています。
提供されている音声ファイル(mp3フォーマット)は同大学で「パブリック講演」のような形で収録されたものが殆どだと思いますが、すばらしいのは講演のあと必ず(と言っていいほど)聴衆とのQ&Aがあることです。
それは付け足しのようなものではなく、聴衆との「パブリック・フォーラム」を意識したような構成になっています。
質問者は学生だけでなく、専門領域の人や、コミュニティの(講演トピックに関する)利害関係者だったりします。
ですからその応答は講演内容にかなり踏み込んだものが多くなります。
ここ数年でもう何十と云う数の講演を聞いてきましたが、最近聞いたものの中で印象に残ったものを紹介します。
Future Politics: living together in a world transformed by tech
スピーカーのジェイミー・サスキンドが著書の内容を紹介するものですが、デジタル時代の政治が色んな点で新機軸・新展開を孕んでいるので、従来の政治に対する姿勢では対応できない、ということを指摘するものです。
ちょうど日本では「サイバー・セキュリティ担当大臣がPCに触ったこともない・・・」というような冗談のような国会での光景を目にしていますが、他人事ではないと思います。
民主主義政治に多大な影響を与えるデジタル・テクノロジーに関して国民側も十分勉強していかなければならないと思います。
彼の指摘したポイントで印象に残ったものの一つは、システム・エンジニア習得の要件に技術的なものだけでなく、その技術によって社会に多大な影響を与える側面を「倫理学(ethics)」からも習得させるようにすべきだ、というものです。
専門職が持つ「パプリックへの影響力」に見合う「倫理的責任」をも教育機関が担当しなければそれは片手落ちである、ということですね。
ではまた機会を見つけて、次の「ポッドキャスト」サイトをご紹介したいと思います。
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