2017年6月27日火曜日

今日のツイート 2017/6/26

ちょっとややこしい内容なので、経緯を少しでも確かめてから・・・と思っているうち一日遅れになりました。

これなんですけどね・・・

よく分からないんですよ。(←昨日の段階。よく分からなかったので少し経緯を確かめた)


こういう経緯らしい・・・

(1)「チャンネル桜の木坂麻衣子氏」という人物が朝日新聞6月23日朝刊掲載記事「パレルモ条約は対テロリズム目的ではない」を解説したパッサス教授の(英語)発言を聞き間違えた(結果捏造した?)と批判した。

(2)その際の朝日新聞記事の当該部分和訳は「テロのように思想に由来する犯罪に対応する目的で作られてはいない。」

(3)この英語発言部分を木坂麻衣子氏は(報道ステーションでも放映された)動画から聞き取り・文字起こしをし、以下のように提示した。
It is not meant to cover idea logically motivated offenses suggest terrorism.
そしてこの文の直訳として与えられたのが
論理的に動機づけされた諸々の攻撃はテロを示唆しているという考えは(TOCには)含まれない
(4)木坂麻衣子氏はこのことを英文メールでパッサス教授に確認し、朝日新聞側の手落ちではないかとのパッサス教授の返事とともに発信した。

(5)この一連の中で何人かのツイッター・フォロワーたちが「木坂麻衣子氏自身が英語の聞きとりを間違っている(朝日新聞の和訳文の方が正しい聞き取りに基づいている)」と指摘し以下のような英文になることを指摘した。
It is not meant to cover ideologically motivated offenses such as terrorism.

(6)(プロの翻訳家である)勝見氏が乗り出してパッサス教授に文意等を含め確認し、木坂麻衣子氏が間違っていることを検証し、彼女に間違いを承認し、番組を削除するよう勧めた。

(7)木坂麻衣子氏は自分の英語聞き取りの間違いであったことを認め、謝罪し、番組は削除された。


大体だが以上のような経過をたどったようだ。

改めてこんなレベルでの「英語聞き取り」でこんな騒動を起こしてしまう「ネット空間」の情報事情のあやうさを思わされた次第。

ちなみに当該発言を含んだ「パッサス教授とのインタヴュー」動画はこれのようだ。

(当該発言部分は1分32秒付近から始まる)

問題を「英語聞き取り」だけに限っていうと、間違いがどちらの方にあるかは明瞭である。
(正) It is not meant to cover ideologically motivated offenses such as terrorism.
(誤) It is not meant to cover idea logically motivated offenses suggest terrorism. 
どういう風に明瞭であるかは「普段英語で文意を追っている」、つまり日常的に英語でコミュニケーションしている者たちにとって明瞭ということだが・・・。(普段英語を使用している人の耳には「上段」のように聞こえる。「下段」のようには聞こえない・・・と思う。つまり英語で文意を追う人はわざわざ意味をなさないようには聞かない。)

仮に間違った方の文(のように聞こえた)としても、文章の構成とか文意から、そして前後の文脈から、殆ど意味をなさない「下段」で意味を通すのは困難なので自分の聞き取りを疑うのが自然と思うが。

スクープネタ発見!? という手柄に誘導された木坂麻衣子氏が「ideologically motivated」リスニングをしてしまったとしたら・・・皮肉なことですね。

この「ツイッターまとめ」を見ると、木坂麻衣子氏に「英語に対する自信過剰」があったようです。

自信過剰が招いた勇み足であったとすると、その自信過剰さはやはりかなり重症と思いますね。
彼女があとから間違いを認め関連記事等の訂正削除がなされたのがせめてもの不幸中の幸い。


ああー何てややこしいことを、と言いたいところですが、プロ翻訳家勝見氏のジャーナリスト精神というかネット世界におけるボランティア活動には敬服です。

0 件のコメント:

コメントを投稿