N.T.ライトFB読書会で
Surprised By Hopeを読み始めて1週間余経ちました。
第1章 All Dressed Up and No Place to Go?の部分のディスカッションをほぼ終えました。
この章の中でちょっと目についたものを簡単に紹介します。
日本でも大分ブームになった「千の風になって」と言う歌があります。それほど気にも留めていなかったのですが、この歌がどうも多くの国で受け入れられているようです。
(これは実際に墓碑に彫られた詞だそうです。リンクは
ここ)
この歌の歌詞が示唆する「死後のいのち」観は、ライトによれば仏教的要素が加わった「輪廻転生」タイプ、しかもニュー・エージの思想的潮流に乗ったもの、と分析されています。
現代英国では使徒信条に告白されている『からだのよみがえり』のような伝統的キリスト教正統主義の「死後のいのち」観は、かなりあいまいなものとなっている、と指摘します。
世俗主義が伸張し、「死後のいのち」に対する信念は最早なくなってきたかというとさにあらず。却って他宗教の思想と混合したりしながらますますあいまいなアイデアになってきている、とみています。
「千の風になって」のようなふわふわした「死後のいのち」観が浸透したのも、一つには現代人が明確な死生観を持たなくなっているからだろうと指摘します。
キリスト教が支配的でなかった日本において「千の風になって」がブームになった状況は、「ポストモダンのスピリチュアリティー」と言う点では案外共通しているのかもしれませんね・・・。
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