Leonard Cohen's Montreal 『レナード・コーエンのモントリオール』
コーエンには『ハレルヤ』と云う多くの人にカバーされた名曲があるのだという。
U2のボノはこの曲は世界で最も完璧な曲だといっているとか。
2年前あるカトリック神父が結婚式でこの曲を歌ったのだが、新郎新婦も会衆も事情をよく知らず、余興程度のものと高をくくっていたらしい。
しかし、これがなんとあっと驚く出来栄えで一堂拍手喝采したとか。
(歌詞を結婚式用に替え歌にしたようです。)
『レナード・コーエンのモントリオール』では、アヴィシャイ自身も育ったモントリオールについて(20世紀前半から第二次大戦後、そして1960年代・70年代・・・)移民ブロック(英国、フランス、そしてユダヤ人・・・モントリオールにはかなりの数のユダヤ人移民が暮らしていた)の棲み分けや、教育状況を描写しています。
その中で少し面白いと思ったのは、カトリックとの宗教文化的近似性によってシンパシーと同時にライバル心も感じていたらしいこと。(コーエンの「ハレルヤ」の宗教的背景の一つとしてコメントしています。)
We also intuitively understood congregational routine, authoritative interpretation of sacred literature, the prestige of historical continuity—we understood that messiahs matter in this world, that the divine emerged within the precincts of a discipline, commandments, and the mass, all of which produced decorum before they produced grace. As Cohen writes in “Hallelujah,” you cannot feel so you learn to touch: works, not just faith alone.なかなかこの辺のニュアンスと云うのは、歴史・文化の中を「内輪」的に経験してみないと理解できない微妙なものだと思います。
この記事読んでも殆ど何も分かりませんが、霧の中にぼーっと輪郭が浮かぶくらいにはキャッチできるものがあるかもしれません。(音楽や歴史に興味ある方はどうぞ。)
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