2013年12月26日木曜日

(5)ブログ上での「高いキリスト論」討論

以前、「史的イエス」と「史的キリスト」でもラリー・フルタド教授のことを紹介した。

フルタド教授のブログについては、英語圏ブログ紹介④でも取上げた。

最近のフルタド教授のブログ記事で面白かったのは、

Larry Hurtado 2013/12/18

アンドリュー・チェスターのHigh Christology - Whence, When and Why?と言う論文を紹介した記事、
Larry Hurtado 2012/12/12

にコメントを加え、現在の「高いキリスト論」研究における学者たちの立場を三つにまとめて紹介している。

最も面白いのは、一年前に遡って、最初にアンドリュー・チェスターの論文を紹介した記事だ。
原初期から高いキリスト論だった、が主流になりつつある

世界的な学者のブログが起し得るハイレベルな討論が、「コメント」セクションに展開している。
これを読むだけでもエキサイティングだ。

何しろコメントを入れている顔触れが凄い。

①ゲザ・ヴェルメシュ
②リチャード・ボウカム

特にボウカムは繰り返しフルタド教授とやり取りしている。
そこにはボウカム教授の(未完の)「高いキリスト論」研究集大成についての展望も書かれている。

如何にイエスが一神教の背景を持つユダヤ教から、「神」として崇拝されるに至ったかを歴史的に探求することに関心のある方は、是非この三つの記事とコメントを丹念に読んで頂きたい。

ブログでどの程度ハイレベルのことが出来るか、立証するものではないかと思う。

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