映画「ツリー・オブ・ライフ」について、(よくやることだが)映画を見ないで文章を書いたことがある。(ここ)
先日、たまたまベイラー大学(米国)のベバリー・ガベンタ教授の講演(動画)を観ていたら、この映画のことが取り上げられていた。
彼女が見に行った映画館で、この映画を見に来た客が「こんなひどい映画。入場料を返せ。」とごねていたそうな。
翌週(気になったのか)ガベンタ教授は「ツリー・オブ・ライフ」を見に行った。
ガベンタ教授が集めた「この映画が気に入らない人の評」では、ストーリーがない(あるいは)かなり弱い、ということだ。
しかしガヘンタ教授は(予想の通り)この映画が大変気に入った。
家族のドラマと、創造のドラマが織り成す、引き伸ばされた頌栄(ドクソロジー)だ、と。
※ドクソロジーと言っても、献金後に歌われる賛美ではなく、ベースボールの試合で7回裏に球場全体が合唱するあの歌のこと。
以上がこの日の「ロマ書」に関する講演のイントロに使われたのだった。
ガベンタのロマ書講演についてのニジェイ・グプタ(動画リンクがあるブログ主)の感想、批評も合わせて読むことを勧める。
ついでと言っては何だが、このロマ書講演の感想記事の次に、女性(新約)聖書学者(特に福音書と使徒の働き)の文献表をリストアップして紹介している。こちらもお勧め。
なかでも筆者の一押しは、ユダヤ人のエイミー‐ジル・レヴァイン教授。
明瞭な物言い。
的確な指摘。
なかなか聞いていて分かりやすい。
SBL(北米聖書学会)と言う「世界で最も大きく(権威ある)聖書学会(ちゃんと調べていないが)」が最近スポンサーとなって無料で提供している聖書研究のための情報サイトに、バイブル・オデッセーがあるが、ここで動画で提供されている「解説記事」の中でも、レヴァイン教授のものはぴか一だと思う。
たとえば、これ。
Jesus' Bible and Language
エイミー-ジル・レヴァインについて追加。
返信削除The Jesus Blogのルダンがレヴァインがキャドベリー講義を行なうとの近況をアップしていますが、彼女のことを以下のように評しています。
If you've never heard A.-J. speak, you're missing something special. She is always sharp, original, and funny.
http://historicaljesusresearch.blogspot.co.uk/2014/11/a-j-levine-to-give-cadbury-lectures.html