(間接的に、つまり誰かがレヴィナスのことを書いたりしたのを読むことは度々あったが・・・。)
先日ついに図書館から借りてきて読み始めた。
エマニュエル・レヴィナス(内田樹訳)『タルムード四講話 』(新装版)
何と言うか「究理のしかた」が二枚腰とか三枚腰みたいに感じられる。
その辺が読んでいて面白い・楽しい感じがする。
・・・タルムードは何か別の用途に用いられたものの断片を寄せ集めたりなどはしない。具体物の充溢にまっすぐ向かうのである。すべての対象は無数の相を持 つ象徴であり、たえまなく暗示を喚起する。だから、「聖句」に論拠を求めるやり方と「文字に対する偶像礼拝」とを混同するようななまくらな眼力をもってし てはさまざまの意匠を次々と造形してゆく象徴のきらめきはとうてい見切ることなどできぬのである。
当たり前の話だが、「文字どおりの意味」は徹頭徹尾「意味するもの」であって、まだ「意味されるもの」ではない。「意味されるもの」はこれから探されねばならぬのである。
(『タルムード四講話』序言から)
さて2冊目、3冊目と今後行くかどうか・・・。
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