2016年7月9日土曜日

明日の礼拝案内

主日礼拝

2016年7月10日(日) 午前10時30分

朗読箇所 ルカの福音書 12:13-34
説 教 題 「心のあるところ」
説 教 者 小嶋崇 牧師

こころ(7)


小さな群れよ、恐れるな。あなたがたの父は喜んで神の国をくださる。自分の持ち物を売り払って施しなさい。擦り切れることのない財布を作り、尽きることのない富を天に積みなさい。そこは、盗人も近寄らず、虫も食い荒らさない。あなたがたの富のあるところに、あなたがたの心もあるのだ。
              (ルカ12:32-34、新共同訳)
《説教要旨》


 今日は参院選投票日です。しかし政治についてではなく、主権者である国民の投票行動に関わることを主イエスの教えから振り返ってみたいと思います。
 投票するとき普通考えるのは候補者の所属する党とか、人柄・実績とか、政策とかではないかと思います。しかし今朝考えたいのは候補者の「価値観」ではなく、投票者である私たちの価値観です。私たちの政治面や経済面、暮らしや人生設計での優先事項を尺度に「候補者」を判定するのではなく、そもそも私たちの「心の宝」がどこにあるのか、を問題にしたいのです。

 今朝のルカの箇所では「貪欲への警戒」「施しによって『天に冨を積む』」ことが言われています。弟子たちの目の先は「神の国」に向いているべきであり、自己の生活の充足や経済の半永久保証に一極集中的関心と信頼を向けてはならないことを教えています。

 「神の国」とは、将来的に神がもたらそうとしている世界のことであり、私たちがそれに(今から)どう対応するかの課題のことです。私たちの「今の時勢」での投票は、「来るべき神の世界」に向けての「先行投資」の面があるように思います。「神の国」を心に思い描きながら、一票の投資先を考えましょう。
 

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