実際はもっと複雑な内部事情があると思うのだが、恐らく「外の人」にそれを説明することはかなり困難になって来ているかもしれない。
そんな兆候の一つともされかねないのが小論壇誌『ブックス&カルチャー』の閉巻だ。
このツイートによれば「大衆福音主義迎合タイプの映画は続編を出すが、一級の(小)論壇誌は廃刊に追い込まれる。」、ということになるのだろう。Future historian: "American Christianity in the 21st century was produced God's Not Dead 2 but could not sustain Books & Culture."— Gregory Wolfe (@Gregory_Wolfe) 2016年10月11日
実はツイッターを始めて間もなく、この『ブックス&カルチャー』のツイッター・アカウントをフォローしてきた。
しかし、やりくりが大変そうなのが伝わっていた。
ツイートの数がかなり減って行った。
そして2016年を最後に「店を畳んだ」。
そういった事どもを思い返したのは、このツイートだ。
(順番から言えば最初にこのツイートを掲げるべきなのだが・・・。)
The Life and Death of Evangelicalism's Little Magazine | Comment Magazine https://t.co/TjjDtdfoMh— Tobin Grant (@TobinGrant) 2017年1月15日
いやー、この記事本当面白かった。
こんなツイートもしたくらい・・・。
ここ1年で「一番面白い記事」を読んだと思う。(いや、半年くらいかな。)北米キリスト教の知的文化/出版文化の動向を丁寧にまとめているし、「出版文化に愛着」を感じる文章だ。それでいてかなりな情報量を手際よく盛り込んでいる。出色。— Takashi Kojima/小嶋崇 (@SugamoSeisen) 2017年1月15日
この記事の中で、ジョン・シュマルツバウアーが、『ブックス&カルチャー』を編集に携わってきたジョン・ウィルソンが(標題に使った)マーク・ノルのThe Scandal of the Evangelical Mind (1995年)に言及している部分を紹介している。
Like many little magazines, Books & Culture was a response to a problem. As Wilson remarked in a recent podcast, "It was not accidental that The Scandal of the Evangelical Mind came out in '94 and the first issue of B&C in '95." Lamenting the persistence of anti-intellectualism within American evangelicalism, Scandal was an "epistle from a wounded lover," articulating Mark Noll's "hope that we American evangelicals might yet worship God with our minds."どうやら『米国福音主義の知的生活・文化』は退潮傾向にあるといわねばならないのだろう。
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