昨日の読書会の余波みたいなネタです。
読書会に出席したのはもう一つ目的があって、筆者が出版企画に関わった(このブログの常連読者嫌になるほどご存知の)スコット・マクナイト「福音の再発見」をプロモーションすることと、税抜き販売することでした。
昨日は筆者も入れて14名参加しましたが、なんと4冊も購入して頂きました。
ところで参加者の一人がリチャード・B・ヘイズの新約聖書のモラル・ヴィジョン
のことを話していたので、その本が果たして筆者が購入した、Richard B. Hays, The Moral Vision of the New Testament と内容的にどう重なるのかを調べていたわけです。
そうしたら何とヘイズの1998年刊のこの本が、クリスチャニティー・トゥデー誌の行なった「20世紀のキリスト教書ベスト10(100)」にランクインしていたのです。さすがにベスト10には入っていませんが、100の中に入っていたのです。Books of the Century
ちょっと驚きでした。と言うのも、筆者がこのブログでも盛んに名前を出す、N.T.ライトでさえまだ一冊も入っていないのに・・・。
(※新約聖書学者としてのキャリアはヘイズが少し先行するとは言え、ほぼ切磋琢磨するようにして現在の英語圏新約聖書学の重鎮としての地位を築いた二人です。)
と言うわけで、調べたついでに「ベスト10」についてツイッターで連ツイしました。
以下にまとめます。
1. C. S. Lewis、Mere Christianity
・・・読んだがそんなに強い印象は持っていない。
2. Dietrich Bonhoeffer, The Cost of Discipleship
・・・これは印象深い。So absorbing
3. Karl Barth, Church Dogmatics
・・・残念ながら手に取る勇気がない。(内容ではなく、ボリュームの問題)
4. J. R. R. Tolkien, The Lord of the Rings (trilogy)
・・・これは読んでいないが映画でいいんじゃないかしら。(ファンに怒られそうだが)
5. John Howard Yoder, The Politics of Jesus
・・・文体的には少々読みこなすのに難がある(似通うテーマのボンヘッファーのCofDと比較して)、でも考えさせる本。
6. G.K. Chesterton, Orthodoxy
・・・これこそクラシック、てやつだろうね。でもまだ読んでいない。最近Kindle版をただでゲットしたのでそのうち。
7. Thomas Merton, The Seven Storey Mountain
・・・これは縁がないなー。マートンの名前は以前から良く聞くのだが・・・。
8. Richard Foster, Celebration of Discipline
・・・これはアズベリー神学校での同級生からプレゼントしてもらったので目を通した。それなりに得るところはあったように記憶する。
9. Oswald Chambers, My Utmost for His Highest
・・・霊性関係の本が続くが、敬虔主義/ホーリネスの背景で育つと少し辟易感があるのだよねこの種の本。でも必要。
10. Reinhold Niebuhr, Moral Man and Immoral Society
・・・読んだ頃はその洞察に深く感銘したが、今は少し距離を置いて読めるかな。
ところでこの「ベスト10」についてのもっと丁寧な紹介をあめんどうのクレオパさんがブログでアップしていますので、こちらをどうぞ。
それからリチャード・B・ヘイズの新約聖書のモラル・ヴィジョンとRichard B. Hays, The Moral Vision of the New Testamentとの関係については、こちらが参考になるでしょう。
別に頼まれたわけではありませんが、N.T.ライトが英国を代表する新約聖書学者の一人とすると、デューク大学のリチャード・B・ヘイズ教授は米国を代表する新約聖書学者の一人と言って良いでしょう。
是非お買い求めください。
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