数年前から散歩を習慣にするようになった。
最初は気の向くまま(なるべく同じ場所を歩くのを避け)コースを決めずに歩いた。
そのうち小一時間で歩けるコース三つに落ち着き、ローテーションで散歩するようになった。
それで2-3年過ぎたが、昨年暮れ頃から距離を伸ばすコースにチャレンジするようになった。
同時に歩く速度を速め、1キロ/10分、つまり1時間で6キロくらいにペースを上げた。
それも一段楽し、近場で名前を知っていても(コースから外れるので)訪れたことのなかった公園や名所に気がむいたとき行ってみるようにした。
千石緑地はその中でも特に近所で、余り近所なので「灯台下暗し」になっていた場所だ。
地図で確かめると、その余りの面積の小ささに「なーんだ」と馬鹿にするような場所だ。
実際それが理由でこれまで行かなかった。
ある日の散歩の帰り、たまたまこの緑地の入口の前を通りかかった。
その日の散歩は決まったコースではなかったので、ついふらふらと入っていった。
最初にこのように木で遊歩道が作られているのに驚いた。
ほんの僅かの距離なのに・・・。
自然をそのまま保護するためなのでしょう。
外からも分かるのだが、上方は樹木が覆いかぶさりかなり薄暗い。
何と言ってもこの緑地の主はクスノキだ。
幹周り4-5メートルはあろうか。
何でこんな狭いところにこんな巨木が、とふしぎに感じるほどだ。
しばし佇んでクスノキを眺めていると、なんか別世界にいるような感じになる。
たまたまだったけど、立ち寄ってよかったと思った。
ところでこの日の散歩のお目当ては、実は文京区にただ一つある相撲部屋があるマンションを確認することだった。
伊勢ノ海部屋は外からはまるで分からないが、どうやらマンションの上階に力士が住んでいるらしく、それらしき洗濯物が干してあるのでも分かる。
こんな話のネタを餌に散歩に励んでいる今日この頃であった。
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