今日のツイート 2015/8/6

えー、という感じのツイート。

キリストの死と復活という教えは確かに特殊だが、同時に或る種の普遍性を持ってもいる。世界の神話の中には、死んで甦る神は文化横断的に登場するし、仏教でも大死大活と言ったりする。死と復活のモチーフが普遍的である事は、キリスト教の真理性を相対化するものであるとともに、裏付けるものでもある

— 山本芳久 (@201yos1) 2015, 8月 6

この方のプロフィールは以下のようになっている。

山本芳久（やまもと　よしひさ）
東京大学大学院総合文化研究科准教授
1973年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科（哲学専門分野）博士課程修了。中世最大の思想家トマス・アクィナスを軸に、キリスト教・ユダヤ教・イスラム教の比較神学的・比較哲学的考察を進める。
『トマス・アクィナスにおける人格の存在論』、
「イスラーム哲学―ラテン・キリスト教世界との交錯」
（『西洋哲学史Ⅱ』所収、講談社）など。

信仰者としてのスタンスはどうなのか分からないが、これを読んで実はこの方の「信仰者としてのスタンス」について「はてな?」、と思ったのだ。

「キリストの死と復活」を、「死んで甦る神」というモチーフとして捉えた場合、それは世界の神話の中に類似のものが見つかり、その結果キリスト教の特殊性は減ずるが、普遍性は増加するゆえ、「キリスト教の真理性を裏付ける」ことになる。

と言い換えてみたのだが、何か分かったような分からないような主張だ。

まっ、比較宗教の領域では、このような議論はそもそもが初歩的なものであり、単に類似性を指摘することは、比較する意義があることを示すに過ぎない。

とすれば、「キリスト教の真理性を裏付ける」までにはまだ幾多の多様な議論を必要とするであろうから、一ツイートでここまで書くのはいかに何でも飛躍といわざるを得ない。

とまあ、そんな風に思ったわけでした。