ざっと言うと今念頭にあるのは、(恐らく小グループの)信仰共同体をリードする「牧師」にせよ「信徒」にせよ指導者の「神学教育」はどのようになされるのか、と云う課題。
前回紹介したあるブログ記事の引用からスタートします。
既存の教会制度が崩壊していく中で、間違いなく主流になっていくのは、一人一人の信者の自発的な働きによる、ホームチャーチや小グループです。
ネット環境さえあれば、いくらでも聴けるメッセージがあります。何十人、何百人も集めようとしなければ、個人宅で十分です。インターラクティブ・ラーニング
一つの教会で、一人の専任の牧師を置くというこれまでのあり方をやめて、自給伝道を中心にしていくならば、経済的な負担も、比較にならないほどに軽減されます。
上記の引用で集会のときに聞くメッセージはネットから・・・ということが言われています。
恐らく既に牧師が常駐していない「小さな教会」や「伝道所」そして「家庭集会」のような集会ではそのような方式が取られているのだろうと思います。
しかし問題は「現状の日本の教会が縮小して行く過程でどう対応するか」ではなく、「次世代教会のリーダーシップをどうやって作るのか」という課題です。
簡単に言えば、教団立の神学校でさえ尻すぼみになっている現状でどうしたら神学教育を現代文脈に沿った方で整備できるのかと云う二重の問題です。
一つは日本の神学校の神学教育の現状は「伝統的科目」をこなすことさえ人員・資料/図書館的に不十分・追いついていない、ということです。(日本の神学校で教育を受けたわけではなく、また神学教育に携わったわけでもないので、伝え聞くところと間接的な観察によるところとの印象でものをいっています。)
もう一つより重要なことは「次世代」の教会が担うべき神学的課題をどう把握しどうアプローチするか、という「神学的リーダーシップ・イニシャティブ・イノベーション」が神学教育に携わっている層からまだまだ出てきていないように見受けることです。
そんな中でネット社会が急速に進み、キリスト教界でも「動画を用いたオンライン神学教育」を開発する動きが出てきました。
自前の神学校施設を持たずとも、ネット環境を使ってよりインターラクティブな教育にシフトして行くのではないか、と思います。
神学コース・カリキュラム
せっかくの機会(危機でもあり機会でもある)ですので、伝統的神学教育科目(聖書学・組織神学・実践神学)を「次世代」の視点から再構築するようなアプローチが求められるのではないでしょうか。(いつか考えてみたいトピックです。)
神学リソースと教材
ここでも思うのですが、英語で得られるリソースを組み入れられるのならかなり豊富になるのですが・・・。
読書会
N.T.ライト読書会をリアルでもフェイスブックでも主宰してきた経験から言うのですが、現時点で日本語でのインターラクティブ・ラーニングはやはり「きっかけ」や「入門」の域を出るのは難しいと思います。
もし「次世代」の「リーダーシップ」層を発掘し・コーチするとなるとやはり実際に顔を合わせて「テキストを読み」「ディスカッションする」ことができる「定期的小グループ・ミーティング」を構築する必要があると思います。
おそらく「次世代」というテーマがプルとなって更なる「学習トピックや領域」が見えてくるのではないかと思います。
以上「次世代神学教育」はこんな感じじゃないかなーとおぼろげながら見ていることの輪郭の一部をご紹介しました。
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