迂闊にも20世紀から21世紀にかけて在野(と言う表現はちょっと正確ではないが)の神学者として影響力を持つヨーダーのことを余り注意してこなかった。
たまたまとあるグループのヨーダーの著書『イエスの政治』(原題、The Politics of Jesus)の読書会に加わることになった。
毎月一回のペースで、昨日が二回目の参加。
でも途中から加わったので昨日はもう12章ある本の11章目だった。
この読書会に参加することになって本棚からThe Politics of Jesusを見つけ出した。
いつ頃購入して読んだのか記憶がはっきりしない。
多分アズベリー神学校時代(1978-1981)だったろうと思う。
一応本にはアンダーラインやメモが入っているので、読んだには読んだのだと思う。最後まで。
でもこれと言ったインパクトがあったかと言うとそのような印象はない。
ヨーダーはアナバプティストのグループの一つ、メノナイトの神学者で、平和主義者であり、本の題が示すようにイエスの教えを行動原理として現代に活かそうとするラディカルな神学者、と言う位置づけとなり、その頃の自分には多分距離が離れすぎていたのだろう。
それで余り感銘を受けなかったのかもしれない。
「本を枕にースピリチュアルな日々」ブログで紹介している「『クリスチャニティ・トゥデイ誌』が選んだ宗教書、宗教思想書100選シリーズ」では第5番目だそうだ。
この本についてのクレオパさんのコメントは
アメリカ人。プロテスタント。非暴力、絶対平和主義のメノナイト派の神学者。日本のキリスト者はぜひ読むべきなんでしょうね。わたしも持ってますが、読むのはまだ・・・・。だそうである。
ヨーダー『イエスの政治』読書会に参加するようになって、例によって色々ネットで検索してみたが日本語ウィキペディアでは記事にもなっていない。
英語ウィキペディア(John Howard Yoder)ではヨーダーの個人的スキャンダルについての消息が結構詳しく書かれている。
昨日の読書会では筆者がN.T.ライトの次くらいに注目している、リチャード・B・ヘイズ(現デューク大神学科長)にも多大な影響を与えている、と聞き「えっ」と思った次第である。
これはいよいよヨーダーをもっと読まねば、と思わされた。
さて神学者としてのヨーダーはどうやら重量級だ、と言うことは感じられた。
彼の著作は今後も編集者によって発掘され発刊されるようである。
日本でも邦訳は進んでいくのではないか。
とすると「ジョン・ハワード・ヨーダー」の名前は記憶にとどめておくべきものと思う。
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