NPPでピンと来ない方が殆んどだと思うので改めて。
the New Perspective on Paul
の頭文字を取った略称。
要するに「パウロ研究の新しい視点」と言うことだが、既にこのブログでも関連する記事を二本書いたので、初耳の方は先ずそちらを読まれると良い。
①ニュー・パースペクティブ・オン・パウロ
②日本人によるパウロ研究
NPPに関する議論は1970年代後半から始まり、1990年代には一応の落ち着きを見せた、と言われている。
それは学者間での話で一般信者にとっては「何それ」と言う段階であろう。
日本に至っては牧師であっても依然としてそんな論議があったことも知らず旧態然とした「信仰義認」に関する説教をローマ書やガラテヤ書からやっているのではなかろうか。
筆者も小さな教会で牧会しながら、最前線の学術的成果を如何に信徒に分かる説教に翻訳するか苦心を重ねてきた。
いや実際に多大な忍耐のパートを担ったのは小難しい説教をする牧師に我慢強く耳を傾けてきた信徒の方々であるが・・・。
今日紹介するのは学者間の議論が落ち着いて、一般信徒レベルでNPPが話題にされつつある状況での「NPP入門」ブログ記事である。
プレストン・スピンクルが
Eternity Bible College's Faculty Blog: THEOLOGY FOR REAL LIFE
で四本書いている。
①What is the New Perspective on Paul?
②What is the New Perspective? Part Two
③What is the New Perspective? Part Three
④What is the New Perspective? Part Four
⑤The End of the New Perspective
まだ一本目を読んだだけだが、枝葉末節をなるべく避け、NPPの主要論議や人物を概観できるような親切な入門記事になっている。
もちろん全くの初心者にはちんぷんかんぷんかもしれないがある程度かじった人には消化しやすい内容だ。
最近のパウロ研究を大いに賑わしてきたNPPを整理するにも格好の記事ではないかと思う。
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