以前から「行け、行け」と言われていたのが自由学園明日館。
設計がフランク・ロイドロライトによる、と言うのは有名で、池袋にあるから簡単に行けるのだが、なかなか行く機会を得なかった。
11月4日、文化の日の振り替え休日(と言っても筆者のような牧師には休日かどうかは余り関係ないが)、お昼を先日ご紹介したル・ピラートで済ました後、行きました。
と言うのも「招待券」があったのだが、有効期限がこの日だったわけだ。
都内なので幾らか広々とした敷地に見えるが、建物もそれほど大きいわけではない。
いやむしろこじんまりとした感じ。
館内に入ってみて先ず木造建築の居心地よさを感ずる。
と言っても大谷石もふんだんに用いられていて、石と木のハイブリッド建築と言った感じだ。
これは教室に用いられていた部屋だが、天井の勾配が下に降りてくる、と言うかこの角度をつけた天井の味わいが壁や窓や建具などの様々な小さなスペースのデザインに移されてきている感じ。
筆者も「活水工房」を建てた時、設計士が筆者が自作するようにと、合計6枚のドアのデザインをしてくれたが、それには1-2箇所角度が付けられていたのだが、これがなかなか作る側からすると厄介なのだ。
部材をカットする時ピッタリ寸法ではないため、少し余裕を持ってカットした後、少しずつ削っていって、最終的にスポッと入るように調整する。とても時間と根気が要るのだ。
しかしこの窓のデザインはそんな筆者から見ると滅茶苦茶ややこしい。
なんでこんなに・・・と思うほどだ。
大工さんはきっとぶつぶつ文句を言いながら作ったに違いない。(とは失礼な言い方か。)
こんな場所で授業を受けることが出来て、自由学園の生徒たちはそれだけでも「しあわせ」な感じがしたかもしれないな。
講堂(チャペル兼?)はいささかごつい感じがしないでもない。
弟子の遠藤新の設計とのことだが、ライトの柔らかさが少し足りない感じかな。
全体としてはかなり色んな幾何学模様というか線が多用されているのだが、それがくどく感じない程度に全体がデザイン的に統一されているように感じた。
建物の中で一番居心地よく感じたのはやはり食堂かな。
招待券でコーヒーとケーキをただでいただきました。
そう言えば「ショップ」の方には奥村昭雄デザインの椅子が置いてあった。
木の風合いを活かしたごつく見えるが親しみを感じるフォルムだ。
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