定時教会総会を目前に控え、現在総会資料などを整えています。
総会を構成するのは「教会規約」によって定められた『会員』です。
当教会には三つの『会員』の範疇があり、総会に関わるのはこのうちの二つです。
どこの教会も同様の問題を抱えていると思いますが、洗礼を受けて会員として入会式をした方が、いつの間にか教会から遠のいてしまう、消えてしまうことがあります。
そこで「除籍」と言うことが出てきます。
一律に規準を設けてそれに従って除籍する教会もあれば、個々のケースを見ながら匙加減でやっている教会もあると思います。
時に「幽霊会員」と呼ばれるこのような会員の数が増えると、そして会員数全体に占める割合が多くなると、総会成立に支障をきたす場合も出てきます。
当教会の場合はまだそこまで事態は進展していませんが、「教会員」の問題を考えさせてくれる機会の一つが総会と言えるでしょう。
スコット・マクナイトのJESUS CREEDブログの最近のポストでChurch Membership Requirementsと言うのがありました。
日本の教会のようにせいぜい数十名程度の会員の場合は余り問題にならないでしょうが、北米のようにただ教会の礼拝に出席するだけでよしとするような方々が多い教会では、そもそも「会員となる」と言うことに対する自覚が低い場合があります。
スコットは「会員」となることは必要だ、との観点から、ではキリストの弟子として「教会員に求められるものは何か」と問題提起をしています。
この問題は信仰上の観点と、組織運営上の観点と、そして二つの観点が絡み合って微妙な実際問題を孕んできます。
最も難しい問題は「献金」、特に「十一献金」のような伝統を持っている教会でしょう。
建前から言えば、献金は神に捧げるものです。
しかし実際は組織運営費であり、その大半は人件費です。
最近のカルト独裁牧師・教会問題の多くはこの献金問題が絡んでいます。
①献金を強制する。(時に脅しとも取れるような宗教的言い回しを使用して。)
②会計管理がずさん。(予算管理をしない。金銭出納簿がつけられていない。多額の使途不明金が出てきてしまう。など)
③牧師が独断で土地・動産・備品購入に多額の出費をする。
別にカルト化した教会ではなくても、きちんとした会計報告がない教会は結構あるかもしれません。
信徒は「牧師を信用しているので」会計内容に一々口を挟まない、細かく調べようとしない、と言う風潮が伴っているケースも多いでしょう。
使徒の働きには教会が自由意志で財産を共有していたことを記しています。
中には大口の献金をする信者もいたでしょう。
しかしそのような美しい教会運営の中に、アナニヤとサッピラのような偽善が現れました。
教会は霊的な共同体ですが、お金や財産と言う実際問題を扱わねばなりません。
信仰的にも、実際的にも、きちんとした管理・運営が出来るよう、キリストの教会が模範を示して行きたいものです。
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