「いいね」は一つしか付いていないけど。
と言うわけで、3巻ものの百科事典だ。
Encyclopedia of Ancient Christianity (Zondervan Academics, 2014)
発売は3月24日だ。
正価450ドルのところ、ディスカウントで256ドルとなっている。
それでも高いか。
3000ページを超えるとなっているが。
最初にこの本のことを知ったのは、スコット・マクナイトの「ジーザス・クリード」 ブログの書評記事を通してだ。
「古代キリスト教」だから、当然プロテスタント(近代キリスト教)以降に発展した概念で検索するには限定がある。
例えば『贖罪論(atonement)』。
しかし教父時代、特にコンスタンティン帝によるキリスト教国教化以降のシフトをある程度見定めることが出来そうだ。
と、マクナイトは指摘する。
今N.T.ライト(フェイスブック上)読書会ではSurprised By Hopeを読んでいるが、
原始から初代キリスト教にかけて主流だった「身体の復活」に基づいた終末論が、現在大衆キリスト教に蔓延している「(死後魂となって)天国に行く(のが最終目的地)」と言う終末観に取って代わるのが①何時頃であり、②どのような「社会と思想の弁証法的関係のプロセス」を通してなのか、はそれほど検証されていない。
その辺のことに当たりを付けるにも有用な資料かな、と思った次第。
ところで話のついでだが、こんな専門的(教父学をやっているような人しか関心無さそうな)本が、アマゾン・ベストセラー・リスト「キリスト教書」部門で12位に入っているというのにはたまげた。
こう言うリストを見るのも結構面白い。
結構古典と言うか古い本が100位以内に沢山入っているのだ。
コリー・テン・ブームのハイディング・プレースは3位だ!
十字架の聖ヨハネ著作集、エウセビオスの「教会史」、フォックスの「殉教者伝」、トルストイの「神の国は汝等の胸にあり」、聖テレサ著作集が50位以内に入っている。
余談だが、アリスター・マクグラスの4冊に対して、N.T.ライトは2冊だけ。
バート・アーマンが3冊入っているのには「あれあれ」と思ったが・・・。
ラリー・フルタドがブログで少し取上げています。
返信削除"The breadth of coverage is EAC’s strength, the number of articles reflecting its riches of information."
限界はあるが、この歴史的区分、 (ca. 90-750 CE), EAC is probably to be regarded as your first place to turn.
だそうです。
http://larryhurtado.wordpress.com/2014/04/04/encyclopedia-of-ancient-christianity/#comments