かつて「神学的ジョーク」の冒頭で書いたことですが
ジョークと言うのは英語圏でのパブリック・スピーチにおける必須なものです。その中でも「神学的なもの」となるとやはりTPOになり、どうしても「宗派・教派の違い」をネタにすることが多くなるようです。(アリスター・マグラースの場合は“浸礼派”バプテストでした。)
シリアスな内容の講演でも、その導入にちょっとしたジョークを入れることで聴衆の食いつきが良くなりますからね。
今年5月の“Discerning the Dawn: Knowing God in the New Creation"という講演の冒頭、ライト師が使ったのが「神論」に関わるジョークでした。
(ジョークは1:00~2:10くらいのところ)
引き合いに出されたのは、John W. Bowker(著名な学者です)。
彼がある時忙しい合間を縫って招かれていた米国のどこかの講演に行ったときのこと。
講演題が・・・『今日の世界で「神」を語る』(Speaking of God in Today's World)・・・みたいな感じのことで、飛行機の中で一応内容をささっとまとめて颯爽と会場に出向き、何とか時間にも間に合い講演を始めました。
講演を締め括るに当たって
If the doctrine of Trinity didn't exist, we'd have to invent it.と高らかに宣言し講演壇を離れました。
すると聴衆からは雷鳴のごとき拍手喝采。
隣の席の(別の)講演者が、「いやー、勇気ある、踏み込んだ発言でした。」
(ボウカー)「別にそんなこと言っていませんよ。しごく教理的にオーソドックスではないですか・・・。」
(隣席)「いや、ボウカーさん、この会議はユニテリアンですよ。」
(ボウカー)「じゃ、なぜみんな拍車喝采しているのですか。」
(隣席)「いや、ボウカーさん、彼らはあなたのアクセントが気に入ったんですよ。」
というわけで、ライト師のアクセントがアイリッシュか???みたいなところから始まったジョークでした。
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