2011年1月17日月曜日

キリスト教世界観ネットワーク

キリスト教世界観ネットワーク(略称CWN)は毎年一回、通常2月最終土曜日午後、ミーティングを持っています。

筆者がこのネットワークに参加し始めたのは2006年度からだったでしょうか。それ以来毎年参加していますが、今回は「講演者」として出席します。

講演内容は最近のブログ記事と大分重複しますが、N. T. ライトの紹介が中心となる予定です。
以下CWNウェッブサイト掲載された講演内容CWN2011年の集い「キリスト教信仰、歴史の原点に戻って見直す」です。
「私たちの信仰は主イエス・キリストに基礎を置いて います。しかし私たちが理解している主イエス・キリストは一世紀パレスチナの「ナザレのイエス」に基礎を置いているでしょうか。私たちの主イエス・キリス トは、しばしば「歴史のイエス」から遊離した「信仰のキリスト」になってはいないでしょうか。
 現代最も著名な新約聖書学者、N. T. ラ イトは大衆福音派に根付いている「非歴史的・主観的キリスト教信仰」の見直しを迫る研究を発表されている方です。ライトの一世紀ユダヤ教研究に根ざしたイ エス研究、パウロ研究は、私たちが既に知っていると思っている十字架の死と復活の意義を改めて考え直す機会を与えてくれるでしょう。」
ちょうどあるキリスト教雑誌でも執筆依頼され書いている内容とも重複します。こちらは今週木曜日が締め切り。ほぼ書き終えて少し編集の手を加えているところ。タイトルは「自伝的『新約聖書学』最近研究状況レポート、N. T. ライトを中心に」です。

論文と言うより自伝的エッセイ風文章です。
今はもう余り論文のようなものは書けませんね。そこまで「詰める」気力がないと言うか・・・。
気楽に書かせてもらう感じです。

先日の「のらくら者の日記」ブログ記事に、マグラスだけでなく、ライトの訳本刊行したらどうか、きっと当たるよ・・・みたいなことを書いていましたが、そうなるといいですね。
特に「キリスト教起源と『神』問題」シリーズを手がけて欲しい。

3 件のコメント:

  1. はじめまして。
    いつも閲覧させていただいております。

    「自伝的『新約聖書学』最近研究状況レポート、N. T. ライトを中心に」というタイトルに読書欲を大変そそられています。

    掲載された雑誌の発売時にでも、どの雑誌に掲載されたのか、お教えいただければ大変うれしいです。

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  2. こちらこそ初めまして。
    ブログを読んでいてくださるとのこと、又この記事に関心を持って下さりありがとうございます。
    関心を持たれたのは「最近の新約聖書学動向」でしょうか、あるいは、N. T. ライトでしょうか、当方も読者の関心の対象を知りたいところです。
    件の記事は内容に対して編集者の方からもっと「使徒的福音と復活」に関して盛り込んで欲しいとの要望があり、検討中です。締め切りが一ヶ月ずれたりと、まだ発売日も分かりません。
    発売後にブログ上でご案内します。
    その時点で記事に出来なかった分や、記事の長所短所等自己評価を含め、この辺は軽く読み飛ばして欲しいとか、この辺を特に読んで欲しいとか、ブログの方で補完したいと思います。
    以上よろしくお願いいたします。

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  3. 小嶋先生、ご返答、ありがとうございます。

    ブログ「のらくら者の日記」から
    N.T.ライトについて知り、
    N.T.ライト読書会のサイトを読むようになり、
    その後、このブログにたどりつきました。

    読書会で公開されたライトの文章は、
    すべてプリントアウトさせていただき、
    A5版の冊子にして書棚に置かせていただいています。

    ライトの新しい視点はなんとなく伝わってきて、
    好奇心はわくのですが、
    わたしの頭の悪いせいか
    いまだにライトがそこまですごい新約学者であるのかが
    汲み取ることができないままでいます。

    ということで、関心を持ったのは
    「最近の新約聖書学動向」ではなく、
    N. T. ライトです。
    ライトについてさらに知ることができる日本語文献に
    触れたいので、前回のコメントをさせていただきました。

    雑誌掲載とブログでの補完を楽しみにしています。

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