2011年3月18日金曜日

一週間経っても・・・

2011年3月11日

から一週間が経った。
被害の輪郭はほぼ掴めて来たが、まだ全貌は見えていない。
原発危機は進行中であるし、せっかく生き延びた避難者たちの生活条件は不便、苦渋、不安等に満ちている。

今だから語るべきことは色々あるだろう。
様々な情報が必要とされている。
しかし深く悼む時間的心理的余裕が少ない。

確認できた遺体数より不明者数の方が何倍も多い。
そんな中でも可能な限り「死者の弔い」が丁重に出来るようにと願う。

一週間経って公的に発言すべき人が発言していない。
東京電力のトップはまだ公式な場でコメントしていない。
この不在は何を意味するだろうか。

一方聞こえてくることばは・・・
・不安や錯綜する情報を沈静化しようとすることばがある。
・救援物資が届かない孤立した被災地の人々の叫びのことばがある。
・被災者を慰め励ますことばがある。
・お互いの安否を確認しあうことばがある。
・今次の災害で露呈した制度やシステムの様々な脆弱性を指摘することばがある。
・再建に向けた厳しい評価と希望のことばがある。
・卒業式をキャンセルして式辞をメッセージにして発信している校長のことばがある。

激甚災害も日が経っていくうちにいつしか記憶は遠のいていくであろう。
今どんなことばを、どんなイメージを記憶に刻んでおくべきか、注意深く選別しておこう。

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