2011年8月10日水曜日

巣鴨がホットスポット?

先記事で「追記」として載せた情報を再考する。

先ず「首都圏土壌調査結果」から引用しますと、
都内でも、とても高い数値が検出されました
131(注、地点番号)
2011.05.14(注、サンプル採取日)
道路脇の砂
東京都豊島区巣鴨
(注、ヨウ素131)・・・0(Bq/kg)
(注、セシウム134)・・・28256(Bq/kg)
(注、セシウム137)・・・33457(Bq/kg)
(注、セシウム合計)・・・61713(Bq/kg)
道路の縁石沿いに溜まっていた土砂を5/14頃に取り除いたものです。(事故以来一度も掃除していなかった場所)葉っぱやゴミ、小石等を除き、処分せずに保管していたものです。
と言う結果であり、チェルノブイリの放射能汚染管理を例に取ると、不必要な被ばくを防止するために設けられる区域、「第4放射線管理区域」となる。

明日で大震災から5ヶ月となるが、東京電力福島第一原発事故後の水蒸気爆発(3月15日)で多量の放射性物質が拡散した事実は既に知られていることなのに、このような土壌汚染調査を、しかも市民団体による調査を待たなければならなかった、と言うところに行政の無策がある。

この調査結果はフェイスブックの「福島第一原発を考えます」で共有され、メンバー等のツイッターなどで拡散されているが、まだ大手メディアは取り上げていない。

日刊ゲンダイのウェッブ版では「首都圏もチェルノブイリ並みに汚染されている」と言う見出しで記事になって読めるようになっているがまだまだマイナーな扱いだ。

この調査結果に小出裕章助教は次のようにコメント(リンク)を寄せている。
お送りくださった調査結果、拝見しました。
当たり前のこととは言え、すごいですね。
ごく一般の場所が、放射線管理区域以上に放射性物質で汚染されてしまいました。
被曝を規制するための多くの法令も意味を失い、私たちは変わってしまった世界で生きる以外にありません。
人々が生活する際、ごく容易に接触する場所で試料を集めることが大切ですし、行政にそうした調査を求めるべきと思います。
ツイッターでの反応を見ると、結果に非常にショックを受けた人と、予想していた(悪い)結果であると納得している人と、大体二種類のように見える。
筆者は「巣鴨」が特筆されたので前者だが。

さてこの由々しき事態をどう受け止めて行ったらよいのか。
結果を理解するのにもう少し時間をかけたほうが良さそうな気もするし、小出助教が提案するように行政に更に細かい調査を要請することも必要だと思う。

ただ先ずはこの調査結果をもっと多くの人に共有してもらうことが必要だろうと思う。

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