2011年8月26日金曜日

「ホットスポット巣鴨」のその後

先日「巣鴨がホットスポット?」と言う記事をポストした。

その後豊島区や調査結果を発表した「放射能防御プロジェクト」の代表(だと思う)の方とメールで連絡した。その経緯をここに報告しておこう。
何しろ心配している方も多いだろうから(逆にまだ知らない方も結構多いのかもしれないが・・・)。

先ずこの「首都圏土壌調査結果」を豊島区が把握しているかどうか問い合わせてみたところ
区は、会見の翌日にインターネットにて当該調査結果を把握しました。
調査結果には大変驚いていると同時に、事実ならば行政としても対策を講じる必要があると考えております
インターネット上では、「豊島区巣鴨」の「道路脇の砂」しか情報がないため、89日より放射能防御プロジェクトに対して要求をしておりますが、いまだ詳細な場所等の情報を提供していただいておりません。
区では、詳細な場所が判明し次第、当該場所及びその周辺の調査も含めて、必要に応じた対策を講じることを検討しております。
今後とも区政にご理解とご協力を賜りますようお願いいたします。
清掃環境部環境課長 長戸 明
≪お問合せ先≫
環境課環境保全係
電話:3981-2405
A0015003@city.toshima.lg.jp
との回答を頂いた。早速の回答だったので好感を持てた。
しかし放射能防御プロジェクトから反応がない、と言うことなのでちょっと心配になった。
もし発表された結果が事実なら除染なり何なりの対策が必要であろうと思われたが、区の方にその場所を報告してないのはどうしてだろうか、と訝しく思ったのだ。

それで今度は代表者の木下黄太氏にメールで連絡してみた。
木下氏のブログから、氏は怪我をしていて大変多忙であることが想像できたので果たして返事が来るかどうか期待半分であった。
すると木下氏からも早速簡単な返答があった。
お気持ちはわかります。
要請のあった自治体のうち、
三郷市には伝えていますが、
巣鴨は、個別事情があり、難しいです。
木下
この回答は少し意外だった。
発表でもまたツイッターやネットでも「巣鴨」がホットスポットであることがセンセーショナルに取り上げられているのに、その個別情報を公開できないとは一体どう言う事か、と情報内容についても、採取方法についても少し疑念を感じた。
それでその旨を木下氏に伝えたがそれには回答が来なかった。

その後暫く、豊島区と放射能防御プロジェクト間で情報交換が進展することを期待して数日間何もせず見守っていた。
しかしどちらからも連絡がなかったので、今回は豊島区の方へその後の進展について問い合わせてみた。
そうしたら以下のような回答を頂いた。
 その後、放射能防御プロジェクトに対し再三問い合せています。採取者に対して、「場所を教えていただければ、当該場所及びその周辺の調査を含めて、必要に応じた対策を講じることを検討する」ことを伝えていただくようお願いしているところです。
これに対して、放射能防御プロジェクトから口頭ですが「教える必要があれば採取者本人から区に連絡があるでしょう」という回答がありました。試料採取日5月14日以降道路脇の砂は飛散した可能性がありますが、7月に巣鴨、西巣鴨の施設9か所で実施した地上5cmの空間放射線量率測定では、高い測定値は出ていません。
引き続き、放射能防御プロジェクトと連絡を取りつつ、正確な情報の提供をお願いしてまいります。
今後とも区政にご理解ご協力を賜りますようお願いいたします。
清掃環境部環境課長 長戸 明
≪お問合せ先≫
環境課環境保全係
電話:3981-2405
A0015003@city.toshima.lg.jp
 豊島区と放射能防御プロジェクトの間に情報交換があったことは良かったが、まだ安心はできない。
確かに「地上5cmの空間放射線量率測定」は良心的な測定態度だと思うが、問題は土壌調査結果の方なのだろうと思うので、区の方でも独自に土壌サンプルを適切に複数採取して結果を公開してもらいたいものである。

読者の皆さんには、首都圏が放射能で汚染されている事実は動かし難いので、そのことはよく肝に銘じておくのがよろしいかと付言させて頂く。
前の記事で小出裕章助教の反応を引用しておいたが、ここでもう一度。
ごく一般の場所が、放射線管理区域以上に放射性物質で汚染されてしまいました。
被曝を規制するための多くの法令も意味を失い、私たちは変わってしまった世界で生きる以外にありません
人々が生活する際、ごく容易に接触する場所で試料を集めることが大切ですし、行政にそうした調査を求めるべきと思います
行政に対して市民側がもっと働きかけていかなければならないことは、日本国政府の情報公開の経緯を見ても大事な点だろうと思う。

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