2010年8月13日金曜日

デザイン

巣鴨聖泉キリスト教会の新会堂建築の時、お世話になったのが設計士の今井俊介氏
ちなみに活水工房となった平屋の古家を改修した時もお世話になりました。

2000年4月だったでしょうか、新会堂の設計を頼むことになってから、竣工までの約一年半(その後も色々と親交に与っていますが)、特に基本設計と実施設計の期間は頻繁な時は週一回ペースでミーティングでした。

それまでの民家改造の教会からしか発想できなかった私たちに、とんでもない建物設計図が示され、びっくりしたことを思い出します。

「デザイン」は、設計の大局から詳細に至るまで絡んできます。

数十回のミーティングで、筆者は「デザイン」について学ぶことができました。デザイン自体を学んだと言うよりは、デザインに敏感になるよう訓練された、と言った方が良いでしょう。

設計士にとって建物をデザインするとは、そこで何がなされるか、どんな暮らしをするか、を建物と言う具体的な形にデザインすることです。

しかし詳細においては取手の形や照明等、機能プラス形状や色など美的センスを組み込む場面が出てきます。この面において、ミーティングにおいて「あーでもない、こーでもない」とやっているうちに、美的な面への関心・感性を掘り起こしていただいた、と思っています。

木工でも同じような事柄が関連して出てきます。
家具をデザインする時、先ず考えるのは機能とそれを満たすに足る材料、そして材料を組み上げた時の強度などです。
装飾的な方は後回しになってしまいます。

ただデザインを美的な面から捉えた時、建物でも家具でも、もっとも大切な要素の一つは、寸法、バランスだと思います。
これは材料に彫りを入れたりするような装飾的デザインより重要だと思います。

暮らしをデザインする。
仕事をデザインする。
生活をデザインする。
余暇をデザインする

デザインは形あるものだけでなく、「バランス感覚」、「寸法」や「間」のセンスを必要とするあらゆる場面に登場するものだと思います。

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