夏と言えば海。
でも海に入らなくなってかなりになる。
毎年教会連合のサマーキャンプ会場は海辺の国民宿舎。
その気になれば海に入ることは出来るが、殆ど宿舎の中で涼んで終わってしまう。
私は母方の祖父から数えて、キリスト教の牧師三代目。
高校の時、祖父の田舎である佐渡の外海府、相川からしばらく北に行った戸地へ連れて行ってもらった。いや、筆者が望んだわけではなかった。祖父が自分の田舎を見せたかったのだと思う。
佐渡の海、特に外海府の海は透明度が高い。楽に30メートル下の海底を見ることができる。
何と言ってもこの海の楽しみは、潜ってサザエや鮑を取ることだ。
「取ったどー。」の世界である。
ところが最初海草うじゃうじゃの海に戸惑ってしまった。気持ち悪くてしょうがないのだ。
でもそうこうするうちに慣れ、潜りに夢中になった。
少し慣れてきたところで胸が痛くなった。
酸素を十分取らずに潜りを続けていたためだろう。
自然いっぱいの佐渡の夏、帰りは自分で取ってためておいた鮑の塩漬けをお土産に持ち帰った。残念ながらちょっとしょっぱすぎた。
でも夏の海の良い思いでだ。
大学の頃は素潜りに憧れ、南洋の海に潜りたいと思っていた。
そんな映画も見に行った。
足ひれも買い、クレッシー・サブの水中マスクも買った。
夢は適わなかったが、南洋の海の夢は良く見た。
あれから何十年。すっかり海とはご縁がなくなってしまった。今や海は眺めるだけ。いやそれさえもあまりしなくなった。
(その後は奥多摩を中心に山に興味を持つようになり、低山ハイキングをするようになったのだが・・・。)
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