宗派も教派も、いわゆるキリスト教に何の区別もなかった初代一世紀、教会はどこどこにある教会と呼ばれていた。
例えばガラテヤ地方にある諸教会、アジア(現在のトルコ)の諸教会、ローマにある教会、と言う風に・・・。
その後二千年のキリスト教会歴史の中で、どの宗派、教派、教団の流れに属すか、と言うことがその教会のアイデンティティーを表すようになってきた。
ちなみに巣鴨聖泉キリスト教会は
「日本聖泉キリスト教会連合」に属する単立教会で、
プロテスタントで言えば、英国国教会から派生した「メソジスト」の流れを汲み、
さらにこの運動を始めたジョン・ウェスレーが高調した「ホーリネス運動」の一展開である。
当教会の歴史的ルーツはそうだが、初代教会のように「地域」で表すとどうなるか。
「巣鴨にある教会」
そうだが、巣鴨にある教会は一つではない。
実際、地域名の「巣鴨」を冠するキリスト教会は少なくとも現在他に二つある。
日本基督教団巣鴨教会
日本キリスト教団ときわ教会
ややこしいことに、このうち巣鴨教会は、現在は巣鴨ではなく南大塚に所在する。
先日、心に重荷を負っていた女性が教会を探そうと、巣鴨駅前交番に駆け込んだ。
お巡りさんに言われた方向は当教会であった。
彼女はただ「教会」を尋ねて来たかったので、宗派、教派、教団の区別に関して、自分は全く無知であること申し訳なさそうにしていた。
精神的にアップアップしていたところだったので、そんな区別など関係なかったのだ。
とにかく自分を支えてくれる場所が教会だと思って、探して来たのだった。
「巣鴨にある教会」は、どの流れに属する教会であれ、そんな方の突然の来訪に応答できる教会でありたいと思う。
0 件のコメント:
コメントを投稿