筆者が仙台で生まれ育った頃、まわりは虫だらけだった。
虫取りに夢中になれる環境だった。
近くに東北大学キャンパスがあり、入り口の右側には学食があった。
ある日、学食前の芝生広場に、赤トンボの大群が押し寄せた。
捕虫網がなくても、殆ど手づかみで沢山取れるほどだった。
話しはずれるが、その頃の大学生はキャンパスで遊ぶガキどもを可愛がってくれたものだ。
学食に連れて行ってくれて蕎麦だったか、うどんだったかご馳走してくれた。
味噌汁が5円だったから、10円か20円くらいだったろう。
懐かしい思い出だ。
広瀬川の川原には様々なバッタがいた。
自宅の庭でもイナゴ、オンブバッタ、カマキリ、コオロギ、様々いたが、川原まで行くと、カワラバッタ、運が良ければ、でかいショウリョウバッタやトノサマバッタを捕まえることが出来た。
トンボはと言えば、市内でも赤トンボを始め、アキアカネ、ムギワラトンボ、ギンヤンマくらいまでは捕れた。ちょっと田舎に行けば、鬼ヤンマ。
現在住んでいる「大和郷の一角」は六義園が近いせいか、虫は多い方だ。
特に蝉。アブラゼミ、ミンミンゼミ、ツクツク法師、ヒグラシ。
しかしバッタの種類は少ない。原っぱが減ったからだろう。
特に減ったのはトンボ。
殆ど見かけなくなった。見かけても数が少ない。
今の子供たちには虫取りに夢中になれる環境ではないかもしれない。
先日ダイニングの網戸に何やら大きな虫の影が・・・。
何かと思って表に回り見てみると、何と茶色い保護色に身を包んだショウリョウバッタ(だと思う)。
都会の真ん中で今頃このバッタと遭遇するなんて。
驚いた。すぐ写真を撮った。
触覚を含めた長さ約10センチ。
こんな驚きが時々あるといいなー。
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